高齢者に口臭が起きる原因とは

口臭は年齢に関係なく起こり得ますが、特に高齢者に顕著に見られます。日常的に口腔ケアを行っていても、体の変化や他の健康問題が原因になることがあります。

口腔乾燥(ドライマウス)

唾液は口内の有害菌を洗い流し、免疫細胞を含んで口腔を健康に保ちます。睡眠中は誰でも唾液分泌が減少し「朝の口臭」が発生しますが、加齢に伴い唾液の総量が減少し、常に口が乾きやすくなります。乾燥した口内では食べかすや細菌が残りやすく、硫黄化合物が生成されて口臭の原因となります。

義歯(入れ歯)

歯を失った高齢者は義歯を使用しますが、適切に清掃しないと口臭の原因になります。食べかすが義歯と歯茎の間に溜まったり、義歯自体が口内細菌に汚染されることがあります。食後に義歯を取り外して洗浄し、1日2回のブラッシングと夜間の消毒を行うことで、義歯由来の口臭を予防できます。

全身疾患

口臭は必ずしも口腔内の問題だけで起こるわけではありません。糖尿病患者は爪油取り除き剤のような匂いがすることがあります。また、腎不全、心疾患、喉頭癌、肺癌、肝疾患なども口臭を引き起こします。軽度の風邪や副鼻腔炎でも鼻汁が口に流れ込み、口臭の原因になることがあります。

薬剤の副作用

高齢者は多くの薬を服用するため、口臭が起きやすくなります。多くの薬はドライマウスを副作用として引き起こし、口臭を悪化させます。降圧薬、パーキンソン病治療薬、抗うつ薬、抗精神病薬、去痰薬、利尿剤、鎮静剤などが代表的です。また、手術後の麻酔薬も一時的に口臭をもたらすことがあります。

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