幼児の歯エナメル質が失われる原因
歯のエナメル質は歯を覆う最も硬い外層で、虫歯から守る役割を持ちます。体内で最も硬いミネラル組織であり、骨よりも強いですが、さまざまな要因でエナメル質が失われることがあります。エナメル質は一度失うと元に戻らないため、幼い子どもでも注意が必要です。
医療的要因
免疫力が低下している子どもはエナメル質が弱くなりやすく、がん(白血病含む)やHIV、糖尿病などの疾患がエナメル質の喪失を引き起こすことがあります。また、処方薬の副作用で口腔が乾燥するとエナメル質が減少しやすく、幼少期に頻繁に熱が出る子どもや、歯が生える時に抗生物質を使用した場合も同様です。
食生活
酸性の食べ物や飲み物を多く摂取するとエナメル質が溶けやすくなります。特に甘いキャンディや酸っぱいお菓子、柑橘系のジュースは注意が必要です。長時間ミントやキャンディを舐め続けることもエナメル質に負担をかけます。バランスの取れた食事で果物や野菜をしっかり摂ることが、エナメル質の保護につながります。
嘔吐・逆流
過度の嘔吐や胃酸の逆流は、強酸性の胃液が歯に付着しエナメル質を徐々に侵食します。過食症や病気による嘔吐、胃食道逆流症(GERD)などが原因です。根本となる疾患や症状を治療することで、エナメル質のさらなる損失を防げます。
外傷
口腔への外傷(歯の割れ、欠損、欠けなど)は、細菌が増殖しやすい環境を作り、エナメル質の劣化を早めます。詰め物が高すぎる、形が不適切な場合も食べ物や細菌が歯に入り込み、エナメル質が溶けやすくなります。また、歯ぎしり(ブラキシズム)もエナメル質の摩耗を招く要因です。
エナメル質の喪失は予防が最も重要です。定期的な歯科検診と適切な口腔ケアで、子どもの歯を長く健康に保ちましょう。
