飲料水噴水の水質テスト方法
飲料水噴水の水質は公共機関や家庭、職場で重要な問題です。噴水は大量の細菌が繁殖しやすく、砒素や水銀、鉛などの有害物質が混入していることもあります。特に水筒の使用が禁止されている学校では、噴水の水質検査が不可欠です。
必要なもの
- 培養皿(ペトリ皿)
- 小型プラスチック製スクリュートップサンプルボトル
- インキュベーター
- 綿棒(Qチップ)
- 使い捨てラバーベラ
- 綿棒用小容器
- 層流クリーンブースまたはクリーンボックス
- p-10 マイクロピペット
- 10 ml、100 ml、1 L のメスシリンダー
- 顕微鏡
手順
1. バクテリアのテスト
- 公共の学校や大学など、飲料水噴水が設置されている場所を選び、全ての噴水の位置をマップに記録する。
- 管理者の許可を得たうえで、各噴水にテープで番号(例:噴水1、噴水2)を貼り付ける。
- 綿棒を噴水の出入口に差し込み、円を描くように回しながらできるだけ多くの水を吸い取る。その後、綿棒を専用ホルダーに入れ、ラベルを付ける。同時に、同じ噴水からボトル1本分の水も採取し、飲用時に想定される細菌量を再現する。
- 採取したサンプルを培養皿に移す。培養皿を半分に線で区切り、左側に綿棒サンプル、右側に水サンプルを配置する。
- 水サンプルは希釈が必要。p-10 ピペットで各サンプル 10 µL を3つの容器に分け、10 mL、100 mL、1 L にそれぞれ希釈する。これにより、元の細菌濃度を観察しやすくする。
- 培養皿の右側を3つの区画に分け(10 ml、100 ml、1 L 用)、それぞれの希釈液から 10 µL をピペットで滴下する。濃度が高い方から順に滴下し、交差汚染を防ぐ。
- 左側の区画には綿棒サンプルを均等に広げ、噴水ごとに別々の皿で実施する。
- 培養皿を 37 ℃のインキュベーターで 12 時間培養する。その後、顕微鏡で観察し、コロニー(細菌の小さな塊)を数える。これで噴水の細菌汚染度を比較できる。
- 必要に応じて培養皿を再度インキュベーターに戻し、細菌が増殖したら写真を撮り、希釈データと照合する。
2. 非生物学的汚染物質のテスト
- 最寄りの水質分析ラボをオンラインで検索し、サンプル受け入れが可能か確認する。
- ラベル付けした水サンプルを専用の発送容器に入れ、ラボへ送付する。
- 分析結果が届いたら、地域の水道会社が公表している平均汚染レベルと比較する。
- もし測定値が地域基準を上回っていれば、配管の老朽化(鉛管からの鉛流出など)などの問題が疑われる。
- 特に汚染レベルが高い噴水を特定し、改善策を検討する。
以上の手順を定期的に実施することで、公共の飲料水噴水の安全性を確保し、利用者の健康リスクを低減できます。
