タバコが引き起こす歯周病のリスクと禁煙の効果
タバコの害はがんが代表的ですが、口腔内への影響は意外と見過ごされがちです。タバコに含まれる化学物質は歯を黄ばませ、口臭の原因になるだけでなく、痛みを伴う歯周病(ガム病)を引き起こします。ミネソタ大学歯周病学部の調査によると、現在喫煙者および過去に喫煙した人は、非喫煙者に比べて歯周病の罹患率が高いことが分かっています。
歯周病とは
歯周病は歯肉炎(ジンジティス)とも呼ばれ、主に歯と歯茎にプラークが蓄積することで起こります。米国国立医学図書館によれば、歯肉炎患者の歯茎は腫れ、赤くなり、場合によっては出血します。放置すると、歯と歯茎の間に感染したポケットができる「歯周炎」へと進行します。
タバコが歯茎に与える影響
口腔ケアをしっかり行い、定期的に歯科医を受診していても、タバコは歯と歯茎に悪影響を及ぼします。Orthodontics.orgによると、タバコ製品に添加される甘味料は虫歯リスクを高めます。また、喫煙は歯茎への血流を低下させ、組織の再生を阻害し、皮膚細胞を損傷させます。
プラーク(歯石)
タバコ使用により形成されるプラークは「歯石(カルキュラス)」と呼ばれ、ブラッシングだけでは除去できません。歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。米国歯周病学会の情報によれば、歯石が残ると歯茎が歯から離れ、歯が長く見えるだけでなく、歯の安定性が失われ抜け落ちることもあります。
さらなる合併症
タバコが引き起こす歯周病は、口腔がんのリスクとも関連しています。コロラド州公衆衛生局の報告では、喫煙は歯科治療後の歯茎の治癒を妨げ、口内や舌、歯茎に潰瘍ができやすくなります。これらの潰瘍が2週間以上治らない場合は、扁平上皮がん(口腔がん)の可能性があるため、医師の診断が必要です。
禁煙の理由
タバコをやめることで歯茎の血流が回復し、歯周病のリスクは大幅に低下します。Colgate World of Careの調査では、1日の喫煙本数を減らすだけでも歯周病リスクが著しく減少することが示されています。禁煙は歯と歯茎の健康を守り、長期的に歯の寿命を延ばす最も効果的な方法です。
