歯茎の後退がもたらす健康リスク

歯茎の後退(歯肉退縮)とは、歯の冠部から歯茎が下がり、根が露出する状態です。40歳以上の成人でよく見られ、原因は過度な歯磨き、長年の摩耗、歯周囲の細菌感染などがあります。適切な口腔ケアと定期的な歯科受診が重要です。

感度(知覚過敏)

歯茎が後退すると、根の表面が露出します。根は象牙質でできており、細い管(象牙細管)を通じて神経が近くにあります。そのため、冷たいものや甘いものが触れると知覚過敏を起こしやすくなります。

歯の脱落・歯列不正

歯を支える歯肉が失われると、歯が緩んだり位置がずれたりします。放置すると歯周炎に進行し、骨や軟組織が破壊され、最終的に歯が抜け落ちるか、抜歯が必要になることがあります。

根面う蝕(根の虫歯)

露出した根はエナメル質よりも柔らかい象牙質でできているため、虫歯になりやすいです。プラークが付着し細菌が増えると根面にう蝕が進行し、歯髄にまで達すれば根管治療が必要になります。

心血管疾患・脳卒中リスク

研究によると、歯周病と心血管疾患や脳卒中のリスクは関連しています。ある調査では、歯周病患者は心血管疾患の相対リスクが19%上昇すると報告されています。口腔内の細菌が血流に乗り、動脈硬化や血管の炎症を引き起こす可能性が指摘されています。

歯茎の後退は見た目の問題だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。早期発見と適切なケアで、これらのリスクを最小限に抑えましょう。

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