子どもの歯周病とは

歯周病

歯周病はまず歯肉(歯茎)に影響します。歯茎が赤く腫れ、ブラッシングやフロスで出血することがあります。症状が進行すると、歯肉の奥の結合組織や顎骨まで損傷が広がります。顎骨が侵食されると歯が動揺し、最終的に抜け落ちることがあります。初期・中期は痛みが乏しいため、症状に気付かずに放置しやすいです。

糖尿病

糖尿病を持つ子どもは、非糖尿病児に比べて歯周病のリスクが高いことが報告されています。研究者のIra B. Lamster氏は「糖尿病児の歯周病予防・治療は標準的なケアに組み込むべき」と述べています。糖尿病児はプラークが多く、炎症も強いため、歯肉組織が損傷しやすくなります。

自己免疫疾患

関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患は、子どもの歯周病リスクを高めます。自己免疫疾患では、組織修復時に過剰な炎症反応が起こり、感染や組織損傷が起きやすくなります。米国国立衛生研究所によれば、関節リウマチ患者は歯周炎になる確率が約4倍です。自己免疫疾患の子どもは他の症状が先行することが多いですが、歯周病の早期サインにも注意が必要です。

栄養失調

栄養不良は歯周病リスクを二重に高めます。まず、栄養が不足すると全身の免疫力が低下し、歯肉感染に対抗しにくくなります。さらに、ストレスホルモン(コルチゾール)が増加し、抗炎症反応が抑制されます。栄養失調児は唾液中の抗体やタンパク質も減少し、有害菌の増殖を抑える防御機能が低下します。

注意点・対策

  • 毎日フロスを1回、歯磨きを少なくとも2回行うことが歯周病予防の最低条件です。
  • 子どもは自分だけで完全に歯を清掃できないことが多いため、保護者が適切なブラッシングやフロスの指導・サポートを行いましょう。
  • 口腔衛生が良好で定期的に歯科受診しているにもかかわらず歯周病の兆候が続く場合は、全身疾患の検査を検討してください。

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