感染・発熱・膿が起こる重度歯周病の原因は?

重度の歯周病(歯周炎)に伴う感染、発熱、膿は、免疫系、細菌、炎症反応が複雑に絡み合って起こります。以下にその主な過程を解説します。

1. 細菌の侵入

歯垢は歯表面に付着する粘着性の細菌膜で、これが蓄積すると歯肉が刺激され、歯肉炎(赤く腫れ、出血)へと進行します。

2. 免疫反応

歯垢が増えると、体は白血球(好中球やマクロファージ)を感染部位へ送り込み、細菌を貪食・除去しようとします。感染抑制に重要ですが、同時に歯肉や周囲組織への二次的ダメージも生じます。

3. 毒素・酵素の作用

歯垢中の特定細菌は組織破壊性の毒素や酵素を産生し、歯肉組織や骨を溶かします。その結果、歯と歯肉の間に歯周ポケットが形成されます。

4. 炎症の拡大

細菌の毒素と免疫反応が相まって強い炎症が起こり、歯肉は赤く腫れ、痛みを伴います。重症例では炎症が骨まで広がります。

5. 発熱と膿の形成

炎症と感染が全身に影響を及ぼすと、体温が上昇して発熱が起こります。また、歯周ポケット内に死んだ白血球、細菌、組織破片が混ざった膿がたまり、感染が進行しているサインです。早期の治療が必要です。

感染や炎症は歯周病に対する自然な防御反応ですが、発熱や膿が見られる場合は病状が深刻化していることを示します。日々の口腔ケア、定期的な歯科受診、専門的な歯周治療が予防と管理に不可欠です。

歯周病 - 関連記事