ストレプト喉頭炎が扁桃腺を腫らす原因とは
ストレプト喉頭炎は、溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)が原因で起こります。この細菌が喉や扁桃腺に感染すると、扁桃腺が腫れ、炎症を起こすメカニズムをご紹介します。
1. 細菌の侵入と増殖
溶血性連鎖球菌が体内に入り、まず喉や扁桃腺の表面に付着します。そこから急速に増殖し、扁桃腺の組織を覆います。
2. 免疫系の反応
体は細菌の存在を感知し、炎症反応を開始します。サイトカインなどの炎症メディエーターが放出され、扁桃腺の血管が拡張し、透過性が高まります。
3. 血流増加と組織の水分貯留
拡張した血管から血流が増え、血管から液体が漏れ出して組織にたまり、腫脹と赤みが生じます。
4. 白血球の浸潤
好中球やマクロファージといった白血球が感染部位へ集まり、細菌を貪食・破壊します。これらの細胞が集積することで、さらに腫れが大きくなります。
5. 扁桃腺のクリプトと膿の形成
扁桃腺のリンパ組織には多数の小さな窪み(クリプト)があり、感染時には死んだ細菌や白血球、細胞残骸がたまります。これが黄色や白色の膿(滲出液)となり、扁桃腺の大きさと目立ち度を増します。
重症例と治療の必要性
症状が重くなると、扁桃腺が極端に腫れ上がり気道を圧迫して呼吸困難を起こすことがあります。これは急性扁桃炎と呼ばれ、抗生物質による治療や、場合によっては外科的に扁桃腺を除去する手術が必要になることがあります。
