根管治療の種類と概要
根管治療の種類
根管治療は、歯髄や根管組織の疾患を対象とした歯科専門分野(歯内療法)で行われる主な処置です。大きく分けて「根管治療(ルートカナルセラピー)」と「根尖切除術(アピコエクティ)」の2種類があります。
根管治療(ルートカナルセラピー)
通常、根管治療は2回程度の通院で完了します。手順は以下の通りです。
- 麻酔で患部を鎮静し、歯の冠部を開口して根管と歯髄室にアクセスする。
- 感染した歯髄を除去し、根管内を清掃・形成する。清掃と形成は治療成功の鍵です。
- 根管をゴッタパーチャという生体適合性のあるゴム状材料で充填し、シーリングする。
- 仮の充填材で一時的に閉鎖し、後日、通常の歯科医が永久的なクラウンを装着する。
根尖切除術(アピコエクティ)
根管システムは複雑で、治療後も残存感染がある場合や、深い虫歯・外傷で新たに感染が起きた場合があります。その際、再根管治療が困難なときに行われるのが根尖切除術です。
- 顕微鏡を用いて、感染した根尖部と周囲組織を切除する。
- 切除後、根管の端部を再度シーリングし、治癒を促す。
- この手術は「歯内顕微外科」とも呼ばれます。
術後の経過
根尖切除術を受けた患者は、手術後に痛みや腫れを感じることがありますが、通常は市販の鎮痛剤で管理可能です。腫れや痛みは2週間程度で自然に軽減します。
治療を受ける上でのポイント
近年の技術進歩と麻酔の向上により、根管治療はそれほど痛みを伴わなくなっています。デジタルレントゲンや顕微鏡の活用で、治療が必要な根管を正確に特定できるようになり、多くの患者が「治療中は快適だった」と回答しています。
