歯磨き粉に含まれる主な成分

歯磨き粉は古代から様々な形で使用されてきました。エジプト人は牛の蹄の灰や卵殻、没薬、軽石と水を混ぜた歯用クリームを噛み棒で塗布していました。18世紀イギリスでは、ホウ砂を含む研磨粉で歯を清掃していました。現代の歯磨き粉は、歯をしっかり清掃しながらダメージを最小限に抑えるよう高度に調整されています。配合されている各化合物はそれぞれ重要な役割を果たしています。

フッ素

フッ素は歯磨き粉で最も認知度の高い成分です。歯を再石灰化(硬化)させ、虫歯の予防に貢献します。フッ素の種類は研磨剤に合わせて変遷してきましたが、現在は保湿シリカとの相性が良いナトリウムフッ化物が主に使用されています。

保湿シリカ

保湿シリカは透明な研磨剤で、ジェルタイプやストライプ、白色の歯磨き粉に使われます。細かな研磨作用で歯の表面から細菌残留物や食べかすの汚れを除去し、つやを出します。

ラウリル硫酸塩

ラウリル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸アンモニウムは界面活性剤(洗剤)として配合されます。口腔粘膜を刺激しやすいため、刺激を抑えるためにアラントインが併用されることがあります。界面活性剤はフッ素の再石灰化を助け、泡立ちで汚れを運び、プラークを溶解・除去します。また、抗菌効果もあります。

炭酸水素ナトリウム(重曹)

炭酸水素ナトリウムは口当たりと味を調整するために加えられます。酸と反応して二酸化炭素を発生させ、既存の泡を増やします。軽い研磨作用があり、酸性を好む口内細菌の増殖を抑制する可能性があります。

過炭酸ナトリウム

「ホワイトニング」歯磨き粉に含まれる過炭酸ナトリウムは、使用時に過酸化水素と炭酸ナトリウム(洗濯ソーダ)に分解され、歯を漂白しながら細菌を死滅させます。

トリクロサン

トリクロサンは抗真菌・抗菌剤で、歯垢を形成する微生物を除去します。

サッカリンナトリウム

サッカリンナトリウムは甘味料で、砂糖の約500倍の甘さがあるため微量で十分です。多くの場合、ミント系エッセンシャルオイルと併せて風味付けに使われます。

二酸化チタン

二酸化チタンは白色の粉末で、白い歯磨き粉に不透明な白色を付与します。油や水と混ざると非常に白くなります。

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