歯磨き粉の主成分と役割
発泡剤
市販の歯磨き粉には必ず発泡剤が含まれます。発泡剤は口腔内に泡を作り、歯表面の汚れを捕らえて除去しやすくします。また、フッ素など他の成分の働きを高める役割もあります。主にラウリル硫酸塩(SLS)やその派生が使用され、アルカリ剤を加えることで刺激を抑える製品もあります。さらに、抗菌効果がありプラークの除去を助けます。
研磨剤
歯の表面を擦りつぶすために研磨剤が加えられます。一般的にはシリカ(白い歯磨き粉に多い)やゲルタイプの水和シリカが使用されます。水和シリカはナトリウムフッ化物と相性が良く、カルシウム塩が加えられることもあります。
フッ素
フッ素は主にナトリウムフッ化物の形で配合され、全体の1%未満です。歯のエナメル質を硬化させ、虫歯の発生を防ぎます。発泡剤と組み合わせることで効果が最大化されます。
漂白剤
漂白効果を持つ歯磨き粉では過酸化水素やカルバミド過酸化物、炭酸ナトリウム過酸化物などが使用されます。過酸化水素は歯を白くするだけでなく抗菌作用もあり、口腔内の細菌を減少させます。
増粘剤・その他の成分
口当たりを滑らかに保つために増粘剤(様々なガムやポリマー)が配合され、乾燥を防ぎます。また、人工甘味料や香料で味を調整し、抗菌剤としてトリクロサンが入っていることもあります。歯石予防のためにTSPP(テトラナトリウムピロリン酸)が含まれ、唾液中のカルシウム・マグネシウムと結合して歯石の形成を抑制しますが、既に付着した歯石は歯科で除去する必要があります。
