歯の痛みが命に関わることはあるのか?

ほとんどの場合、歯の痛みは命に関わるものではなく、鎮痛剤や適切な歯科治療で対処できます。しかし、まれに重篤な基礎疾患が原因となり、放置すると生命を脅かす合併症を引き起こすことがあります。

1. 重篤な感染症(歯根嚢胞・膿瘍)

歯の膿瘍が進行すると、頭部や頸部へ感染が広がり、口底の感染症「ルイ・アングィナ」など、気道閉塞を引き起こす致死性の状態になることがあります。

2. 敗血症

治療されない歯の感染が血流に乗って全身に拡散すると、敗血症となり、臓器不全やショックを引き起こして死亡に至る可能性があります。

3. 髄膜炎

重度の歯感染が神経や髄膜に広がると、細菌性髄膜炎を引き起こします。早期の抗菌治療が行われなければ、永久的な脳障害や聴覚障害、最悪の場合は死亡します。

4. 心内膜炎

まれに歯の感染が血流に入り、心臓の弁や内膜に炎症を起こす心内膜炎となります。放置すると心組織が損傷し、脳梗塞や心不全など致命的な合併症を招くことがあります。

5. 誤嚥性肺炎

激しい歯痛や膿瘍により嚥下障害が生じると、食べ物や唾液が肺に入り誤嚥性肺炎を起こすことがあります。免疫力が低下している人や呼吸器疾患を抱える人では、生命を脅かす感染症になることがあります。

これらはすべて稀なケースであり、歯痛を放置したり、免疫力が低下した状態で発症した場合に起こりやすくなります。持続的な激しい歯痛、腫れ、発熱などの症状がある場合は、早めに歯科医・医師の診察を受け、根本原因の治療と重篤な合併症の予防に努めましょう。

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