フェンテルミン(Phentermine)の健康リスクと注意点

フェンテルミンは食欲抑制作用を持つ中枢神経刺激薬で、肥満(BMI30以上)の患者に、食事療法や運動と併用して短期間使用されます。以下に主な副作用と注意点をまとめました。

一般的な副作用

フェンテルミンは覚醒剤に類似した食欲抑制剤で、心拍数増加や血圧上昇、動悸が起こりやすいです。また、口の乾燥、便秘または下痢、頭痛、めまい、かゆみが報告されています。多幸感、落ち着きのなさ、不安、睡眠障害も見られ、性欲低下や勃起不全になることもあります。

重篤な副作用

まれに極端な高血圧や精神病が起こり、即時の医療処置が必要です。重度の頭痛、視力障害、混乱、胸痛、不整脈、痙攣、むくみ、息切れ、異常行動などが警告サインです。フェンテルミンは依存性があり、急に中止すると離脱症状が出ることがあります。

薬物相互作用

フェンテルミンとフェンフラミンを併用すると致命的な肺高血圧症を引き起こす可能性があります(フェンフラミンは1997年に米FDAにより販売中止)。MAO阻害薬との併用は禁忌です。また、他の減量薬は医師の指示がない限り併用しないでください。市販の風邪薬に含まれるプソイドエフェドリンやフェニレフリンは心血管系のリスクを高めるため注意が必要です。

既往症との関係

心疾患や高血圧、動脈硬化、緑内障、甲状腺機能亢進症のある方は使用できません。依存性のリスクがあるため、薬物・アルコール依存歴のある方も避けるべきです。不安障害、糖尿病、てんかんなどの患者は低用量での投与や厳格な経過観察が必要です。

過剰摂取

医師が指示した用量(通常1日15〜37.5 mg)を超えてはなりません。過剰摂取は致命的で、幻覚、攻撃性、嘔吐、腹痛、震え、意識混濁、失神、痙攣などの症状が現れます。疑いがある場合は直ちに救急医療を受けてください。

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