卵管結紮(卵管閉鎖)の方法と留意点
切開法(手術による卵管閉鎖)
卵管結紮は、卵管を切断し、結紮やバンド、クリップ、電気凝固などで閉鎖する手術です。米国で最も一般的なのは腹腔鏡下手術で、手術時間は約20〜30分、当日帰宅が可能です。産後に行うミニラパロトミーは数日で回復しますが、開腹手術(ラパロトミー)は入院2〜4日が必要で、回復に数週間かかります。合併症は感染、出血、麻酔によるものが稀に起こりますが、即時に避妊効果が得られ、追加の避妊は不要です。
非切開法(手術不要の卵管閉鎖)
子宮鏡下で行う卵管閉鎖法(例:Adiana、Essure)では、卵管内に小さなインサートやコイルを装着します。装着後約3か月でインサート周囲に瘢痕組織が形成され、卵管が閉鎖されます。手術や麻酔のリスクがなく、回復は数時間から1日程度で済みます。ただし、3か月後の確認検査までの間はバックアップ避妊が必要です。
子宮全摘術(子宮摘出)
子宮全摘術は、重篤な疾患が原因で子宮、場合によっては卵管や卵巣を全て除去する手術です。手術後は月経がなくなります。入院は数日、退院後は数週間の回復期間が必要で、性交は手術後4〜6週間は避ける必要があります。死亡リスクや合併症(出血、感染)の確率は他の避妊法に比べて高く、10〜20%で合併症が起こります。
選択時の留意点
卵管結紮は永久的な避妊法です。将来的に子供が欲しい可能性がある場合は、他の避妊法を検討してください。若年での手術や離婚、子どもの喪失など、生活環境の変化が後悔の主な原因とされています。家族や配偶者、医師からの圧力も後悔リスクを高めますが、未婚・子どもなし・学歴は影響しません。卵管結紮を取り消す手術は全体の10%未満で、成功率は47〜90%です。
