胎盤が出産後に体内に残った場合はどうなるか?

胎盤が体内に残留するとは

胎盤が出産後も体内に残ってしまう状態は「胎盤残留」と呼ばれ、まれですが重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

主な合併症

  • 大量出血: 胎盤は血管が豊富な臓器であり、残留すると過度の出血を招き、貧血やショックに至ることがあります。
  • 感染(敗血症): 胎盤が体内に残ると細菌の温床となり、子宮や他の生殖器官に感染が広がり、血流に乗って全身性の敗血症を引き起こす危険があります。
  • 子宮逆転: 非常に稀ですが、残留胎盤が子宮を内側に反転させる「子宮逆転」を引き起こすことがあり、緊急手術が必要です。
  • アッシャーマン症候群: 胎盤残留が子宮内に瘢痕組織を形成し、将来的な不妊や流産の原因となります。
  • 播種性血管内凝固(DIC): 胎盤が血液凝固系を乱し、全身に出血や臓器障害をもたらす重篤な状態です。
  • 心理的影響: 母体は不安、うつ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神的苦痛を抱えることがあります。

治療と予防

胎盤残留が疑われた場合は速やかな医療介入が不可欠です。通常は医師が手動で胎盤を除去しますが、場合によっては外科手術が必要となります。手術自体も子宮損傷や瘢痕、感染のリスクを伴うため、妊娠中の適切な検診と分娩管理が予防の鍵となります。

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