妊娠・出産に伴う女性の死亡数はどれくらいですか?
母体死亡率とは
母体死亡率(MMR)は、妊娠・出産、もしくは出産後42日以内に妊娠関連の原因で死亡した女性の数を、10万人の出生数で示した指標です。
世界の母体死亡率の現状
世界保健機関(WHO)によると、2020年の世界全体の母体死亡率は10万人出生あたり211人と推定され、2000年の343人から減少しています。
しかし国ごとに大きな差があり、死亡率が2人程度の国もあれば、1300人を超える国もあります。
地域別の状況
特にサハラ以南アフリカは世界で最も高い母体死亡率を示しており、全体の死亡数の約3分の2を占めています。2020年の同地域の死亡率は10万人出生あたり542人と推定されています。
主な死亡原因
- 重度の出血
- 感染症
- 子癇(エクランプシア)
- 安全でない中絶
- 難産
課題と対策
母体死亡率は低減に向けた進展が見られるものの、特に低所得国では依然として重大な公衆衛生課題です。妊産婦保健の質を向上させ、産前ケア、熟練した助産師による出産介助、緊急産科医療へのアクセスを確保することが、死亡率削減の鍵となります。
