精子の運動性(モビリティ)を測定する方法
概要
精子の運動性(モビリティ)は、受精可能性を評価する上で重要な指標です。顕微鏡で直接観察できても、医療現場で利用できる定量的な測定は専門的な手順が必要です。本稿では、ヒト・動物問わず同様に適用できる、標準化された測定手順を紹介します。
サンプルの準備
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温度管理
測定は通常、18.0〜24.0℃(64.4〜75.2°F)で行いますが、体温(37℃、98.6°F)での測定も可能です。温度が精子の活動に大きく影響するため、必ず恒温装置で管理します。
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標本作成
新鮮な精液を約10〜12µL採取し、サイズが20×20mmまたは24×24mmのガラススライド(ラメラ)に滴下します。スライドをもう一枚で覆い、均一な厚さを確保します。
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厚さの調整
標本の厚さは25〜30µmが目安です。標準化されたスライドを使用すれば、簡単にこの範囲に調整できます。
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安定化
標本を作成したら、約1分間静置して精子が環境に慣れるのを待ちます。
運動性の測定
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顕微鏡観察
倍率400〜600倍でスライドを観察し、左上方向に移動するように視野を設定します。
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運動タイプの分類
精子の運動は以下の4種類に分類します。
- 高速進行運動
- 低速進行運動
- 非進行運動(円運動)
- 非運動
前2つは卵に向かってどれだけ速く進むかを示します。
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カウント
各運動タイプの精子数を、4〜6つの視野でカウントします。
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モビリティ率の算出
以下の式で算出します。
モビリティ率 = (総精子数 − 非運動精子数)÷ 総精子数 × 100 %
