レリッシュ法とペイロニー病の概要と治療プロセス
背景
ペイロニー病は、陰茎の弾性組織が硬化し、曲がりや形状変化をもたらす疾患です。治療しない場合、約15%は自然に改善しますが、半数以上が症状が悪化し、残りは変化がありません。ビタミンE・CやL-カルニチン、薬物療法の効果は限定的で、根本的な治療法は確立されていません。従来の手術(ネスビット法)は、硬直した瘢痕組織の反対側の弾性組織を切除して矯正しますが、陰茎の長さが大幅に短くなるため、多くの患者が不満を抱きます。
レリッシュ法を受ける前提条件として、少なくとも3か月間の経口治療が無効であること、性機能に支障をきたすほど症状が重いことが必要です。糖尿病患者や抗凝固薬を服用している方は適応外になることがあります。また、発症から18か月未満で炎症・疼痛が続く急性期は、プラークが安定するまで適用されません。対象となるプラークは、サイズが小さく、手術で改善が見込める範囲に限られます。
レリッシュ法の手順
この手術は主に外来で行われます。まず超音波でプラークの位置と大きさを測定し、局所麻酔で陰茎を麻痺させます。生理食塩水を注入して人工的に勃起させた後、針や小さなメスでプラークを切開し、硬化した結合組織を壊します。必要に応じて生理食塩水を追加し、再度切開を行いながら望ましい直線状態になるまで調整します。手術後は約3時間、圧迫包帯で固定します。
術後のケアと結果
手術後は、1か月間にわたり早期かつ毎日の性交渉や自慰行為を行い、矯正した位置を維持します。統計では、約30%の患者が完全に治癒し、さらに50%が再度のレリッシュ法施行により性機能を回復しています。ネスビット法に比べ侵襲が少なく、満足度も高いと報告されています。残りの約20%で効果が得られなかった場合でも、他の手術や陰茎インプラントなどの代替治療を受けることが可能です。
