子どもの視覚障害の種類と対策
子どもの視覚障害はさまざまな原因で起こります。治療が難しいものもあれば、手術や矯正レンズで改善できるものもあります。学習の多くは視覚に依存しているため、原因を正確に把握し、子どもの能力に合わせた環境調整を行うことが重要です。
屈折異常
眼球が光を正しく屈折できず、はっきりした像が結ばれません。
- 近視(近くは見えるが遠くが見えにくい):遠方の物がぼやけます。
- 遠視(遠くは見えるが近くが見えにくい):近くの物がぼやけます。
- 乱視:近くも遠くもぼやけやすく、視界が歪みます。
これらは矯正レンズ(眼鏡やコンタクトレンズ)で改善できます。
視野障害
正面の物は見えても、視野全体に問題がある場合があります。
- 半盲(ヘミアノプシア):視野の片側が欠損します。
- 暗点(スコトーマ):視野に視力が低下した点や領域が現れます。
- トンネル視野:中心以外の周辺視野が狭くなります。
- 中心視野欠損:視野の中心部が見えにくくなります。
眼球運動障害
眼球を動かす筋肉に問題があると、対象に焦点を合わせたり、追跡したり、文字をスキャンしたりすることが困難になります。外科手術や視覚訓練で改善が期待できることがあります。
早産児網膜症(Retinopathy of Prematurity)
出生時体重が約1.25kg未満、または妊娠31週未満で生まれた早産児に多く見られます。異常な瘢痕組織と血管が網膜上に増殖し、両眼に視力障害や失明をもたらすことがあります。
皮質性視覚障害(Cortical Visual Impairment)
眼自体の異常ではなく、脳の視覚皮質の機能不全が原因です。脳が送られる視覚情報を正しく処理できず、脳性麻痺、発達遅滞、てんかんなどを伴う子どもに多く見られます。
コロボーマ(Coloboma)
眼球の構造の一部に「鍵穴」状の欠損がある先天性疾患です。レンズ、虹彩、網膜、脈絡膜、眼瞼、視神経乳頭などに発生し、胎児期に眼の構造が完全に閉じなかったことが原因です。欠損の大きさや部位により、軽度から重度まで視力への影響が異なります。
