思春期の薬物乱用グループにおける治療活動

思春期の薬物乱用グループを指導するセラピストは、治療の過程でさまざまな役割を担います。グループの治療は複数の段階と重要なマーカーで構成され、ルール設定や境界の明確化、期待値の共有、そしてメンバー同士が互いに支援し合うプロセスが中心です。特に思春期の若者は自己中心的な発達段階にあるため、グループの機能を整える活動が重要となります。

グループ合意(ルール)

  • 各グループはセラピストや治療方針に応じて独自のルールを設けますが、共通して「発言の権利を尊重する」「相手を批判しない」「各セッションで自己開示の時間を持つ」「出席を守る」などが含まれます。
  • 新しいグループやメンバーが入れ替わるグループでは、セラピストがルール作成を活動化し、メンバー自身にルールとその意義を説明させます。場合によってはメンバーが追加・修正案を出し、より安全で効果的な環境を共に作り上げます。
  • メンバーは参加開始時にルールに同意し、合意が議題になるたびにそのコミットメントを再確認します。

グループ結束(コヒージョン)

  • メンバー間のつながりが深まるほど、グループは効果的になります。セラピストはこの結束を促す役割を担い、自己紹介や薬物使用歴、治療に至った経緯の共有を求めます。
  • 共通点を見つけて強調し、友情や同盟関係を育み、建設的な議論を奨励します。適切な場面では、メンバー同士が互いに挑戦し合う機会も提供します。

経験の共有

  • 長期間参加しているメンバーや大きな進歩を遂げたメンバーは、経験や気づきを新しい参加者や苦戦しているメンバーと共有します。
  • 自分だけが問題を抱えているわけではないと実感できることで、視点が広がり心を開きやすくなります。また、他者の成功に感銘を受けることで、グループ全体のモチベーションが高まります。

終了(ターミネーション)

  • グループや個々のメンバーが治療を終了する場面は最も難しいことがあります。特に全体が解散する際、メンバーはサポートが失われる不安を抱えがちです。
  • 回転制のグループでは、メンバーが再び参加したいと戻ってくるケースもあります。セラピストは終了プロセスを導き、これまでの取り組みや成果が自然な終結につながったことを強調します。
  • 終了時には、セラピストとメンバーが感情や学びを共有し、グループ全体の経験を振り返る機会を設けます。

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