10代が処方薬を乱用する心理と背景
処方薬が手軽に入手でき、合法であることから、薬物に触れたことがない若者にとって魅力的な選択肢となっています。さらに、処方薬は「危険性が低い」と誤認されやすく、10代の薬物使用が増加する要因となっています。親は子どもが違法薬物に手を出すリスクを過小評価しがちですが、処方薬が選択肢に入るとその障壁はなくなります。
入手の容易さ
米国保健福祉省(SAMHSA)の調査によれば、処方薬を乱用する10代の45%以上が友人や家族から薬を得ています。金銭や見知らぬ人とのやり取りが不要で、合法的な「ハイ」を手に入れられる手軽さが、乱用の大きな動機となっています。
安全だと思い込む心理
医師が処方し、親が使用している薬は「安全」で「合法」だと誤解しがちです。しかし、少量でも過剰摂取や致死的な薬の組み合わせが起こり得ます。アルコールと混ぜることでリスクはさらに高まりますが、こうした危険性を軽視するケースが多いのが実情です。
仲間からの圧力
「かっこいい子」たちが処方薬を使っていると、社会的な地位を上げる手段と捉えられます。薬を提供することでパーティーへの招待が増え、薬を持ち込むだけで仲間内での評価や尊敬が得られると感じるようになります。
感情的な問題
ストレスや不安、うつなどの感情的な問題を抱える若者は、従来の対処法がうまくいかないと薬に頼りがちです。表面的には問題がなさそうでも、親やカウンセラーはストレスが高まる時期を見逃さないよう注意が必要です。感情面のケアが不十分だと薬物乱用につながります。
親の薬物使用
親が処方薬を正当な目的で使用している姿を見て、子どもは「自分も使っていい」と感じやすくなります。たとえ家庭内に薬がなくても、コロンビア大学のNational Center on Addiction and Substance Abuseの研究は、親がアルコールや他の薬物を乱用している子どもは、仲間から提供される処方薬を使用しやすいことを示しています。
