モチベーション向上インタビュー手法
モチベーション・インタビュー(Motivational Interviewing、MI)は、クライアントが抱える行動変容への葛藤を整理し、変化への意欲を引き出すカウンセリング手法です。もともとはアルコール依存症者への支援として開発されましたが、現在では性行動や薬物乱用など、さまざまな問題に対する支援に広く活用されています。
共感を示す
カウンセラーはクライアントの立場に立ち、問題を同じ視点で感じ、考える姿勢を示します。クライアントが「理解された」と感じることで信頼関係が深まり、率直に感情や葛藤を語りやすくなります。これにより、変化に対する揺らぎ(アンビバレンス)を把握し、前向きな変化への道筋を共に探ることが可能になります。
自己効力感を支援する
変化は、クライアント自身が「できる」と信じることから始まります。カウンセラーは、クライアントが自ら行動を選択し実行できるよう、成功体験や過去のポジティブな変化を指摘して自己効力感を高めます。MIでは正解の方法はなく、クライアントが自分に合った道を見つけられるよう支援します。グループでのMIでは、他者の成功事例を聞くことで「自分にもできる」という感覚が強まります。
抵抗に流れる
カウンセラーはクライアントの抵抗に対抗せず、むしろその抵抗を利用してクライアント自身の考えを深めます。クライアントが自分のペースで問題を探求できる環境を提供することで、上下関係が緩和され、抵抗が自然に減少します。必要に応じて新たな視点を示すことはあっても、考え方を押し付けることはありません。
不一致を明らかにする
クライアントが現在の行動と目指す姿とのギャップに気付くと、変化への動機が生まれます。カウンセラーは、優しく質問を重ねながら、クライアントが自らの行動が目標達成を妨げていることに気付くよう導きます。この不一致認識が、実際の行動変容へとつながります。
