エビデンスに基づく薬物乱用治療
薬物乱用とは、アルコールや薬物の不適切な使用を指します。精神障害の診断・統計マニュアル(DSM‑IV)では、薬物使用障害を分類し、症状を記述しています。薬物乱用の治療法には様々な学派があり、エビデンスに基づく治療は科学的根拠が示されています。対象となる人口や乱用物質に応じて、複数の手法が開発されています。
はじめに
エビデンスに基づく治療法を1つ選択します。すなわち、科学的研究と文献で裏付けられた手法を選び、実施します。治療対象者と対象となる薬物に最適な方法を選ぶことが重要です。
青年(12〜22歳)への治療
青年向けの外来プログラム「Adolescent Community Reinforcement Approach(A‑CRA)」があります。このアプローチは、薬物・アルコール使用を促す行動や活動を、肯定的な代替行動に置き換えることを目的としています。DSM‑IVの基準に該当する青年が対象です。
カップルへの治療
クライアントがパートナーと同居している場合は、カップルを単位とした「Behavioral Couples Therapy(BCT)」を選択できます。BCTは、臨床医とカップル間で禁酒・禁薬の契約を結び、アルコール・薬物依存に苦しむ本人とパートナーが共に取り組む治療法です。
大麻依存症への治療
大麻使用に特化したエビデンスベースの治療として「Brief Marijuana Dependence Counseling(BMDC)」があります。DSM‑IVで大麻依存と診断された成人を対象に、12週間のプログラムでクライアント中心のカウンセリングを通じて使用量の減少を目指します。
