変形性関節症のための治療運動
変形性関節症(OA)は、関節軟骨がすり減り、骨同士が直接触れ合うことで痛みや機能低下を引き起こす変性関節疾患です。女性に多く、手、膝、脊椎に頻繁に見られます。進行性で根本的な治癒法はありませんが、適切な運動は痛みを和らげ、症状コントロールに大きく寄与します。
原因
関節の端にある軟骨が摩耗すると、表面が不均一になり刺激が生じます。軟骨が完全に失われると骨同士が擦れ合い、痛みが増します。正確な原因は不明ですが、遺伝、肥満、加齢、筋力低下、関節外傷などが関与すると考えられています。
運動の重要性
関節周囲の筋肉と結合組織を強く柔軟に保つことは、OAの症状緩和に不可欠です。体重が過剰な場合は、カロリー制限と併せた運動で体重を減らすと、膝・股関節・背部への負荷が軽減し、運動時の疲労感も減ります。週に1〜2ポンド(約0.5〜1kg)の減量が目安です。
有酸素運動と筋力トレーニング
- ウォーキング、サイクリング、水泳は関節周囲の筋肉を鍛え、持久力を高めます。
- 自宅に階段がある場合は、数分間上り下りを繰り返すと効果的です。
- 高価な器具を揃える必要はありません。フリーマーケットで安価なトレッドミルやエアロバイク、ローイングマシンを探すと良いでしょう。
可動域エクササイズ
関節をその可動範囲の限界まで動かすエクササイズは、硬直を和らげ柔軟性を向上させます。理学療法士と相談し、個々の症状に合わせたプログラムを作成してもらいましょう。医師からの紹介が必要な場合があります。
関節に過度の負担をかけない
日常生活の中でも関節に余計な負担がかかります。作業療法士に相談し、負担を軽減できる動作や道具の使い方を学びましょう。
その他の注意点
- 運動は無理をせず、徐々に時間や強度を増やしてください。30分のウォーキングを目指す場合は、最初は10分ずつから始めます。
- 運動前に温湿布や温かいシャワーで関節を温め、柔軟性を高めましょう。
- 運動中に関節が痛む場合はすぐに中止し、翌日は安静にします。
- 運動後は氷で冷やし、炎症を抑えます。
- 自分の体調と相談し、過度なエネルギー消費は避けてください。関節は長年の使用で摩耗しているため、短期間で回復させようとしないことが重要です。
