除細動器の機能とは?

テレビの医療ドラマが増えるにつれ、医療関係者でなくても「除細動器」などの用語を耳にする機会が増えました。しかし、実際に何をする機器なのかはあまり知られていません。本稿では除細動器の基本的な役割と主要な機能を解説します。

定義

除細動器は心拍数とリズムをモニタリングし、必要に応じて電気ショックを与えて正常な心拍に戻す医療機器です。医師が患者の状態に合わせて設定を行います。

除細動(デフィブリレーション)

心筋が不規則かつ同期しない収縮を起こす状態を「細動」と呼びます。除細動器は高エネルギーの電気ショックを与え、心筋をリセットして正常リズムに戻します。

抗頻拍ペーシング(Anti‑Tachycardia Pacing)

心拍が過度に速くなる頻拍に対しては、除細動器が比較的小さな電気刺激を連続して与えることで、心拍数を徐々に正常範囲へと誘導します。

徐脈(ブレーディカードリア)

心拍が遅すぎる場合、除細動器は低出力の電気刺激を数回与えて心拍を促します。これはペースメーカーと似た作用ですが、手術は不要で一時的な効果に留まります。

カルディオバージョン

低出力の刺激でリズムが整わない場合、除細動器はやや高いエネルギーの単一ショック(カルディオバージョン)を実施し、心拍を正常に戻すことを試みます。

救急外来(ER) - 関連記事