配偶者暴力スクリーニングを行う人
配偶者暴力のスクリーニングは、専門的な研修を受けた医療従事者が実施します。医師や看護師は患者の診療記録にアクセスでき、暴力の報告があれば詳細を記録します。
スクリーニングの実施方法
スクリーニングは、医療従事者と患者だけが入るプライベートな空間で行います。患者には医師・患者間の守秘義務が説明され、質問は書面化された健康調査票の形式で、直接的かつ非評価的に行われます。信頼関係を築くことで、率直な回答を得やすくします。
スクリーニングで尋ねる質問例
以下は感情的、身体的、性的虐待を確認するための質問例です。
- パートナーや元パートナーに殴られたことがありますか?
- あなたや身近な人に危害を加えると脅されたことがありますか?
- パートナーを恐れることがありますか?安全に帰宅できると思いますか?
- パートナーにコントロールされたり、孤立させられたと感じますか?
- 望まない性的行為を強要されたことがありますか?安全な性交渉を拒否されたことがありますか?
配偶者暴力の兆候
医療従事者はスクリーニング中に以下のような兆候に注意します。
- パートナーに対する過度な恐怖感
- 手・腕・顔・首・背中・脚などにできた打撲痕やあざ
- うつや不安、自己評価の低下
- 加害者を擁護したり、怪我の原因を偽った説明をする
配偶者暴力に関する統計
1998年11月に米国司法省(NIJ)と疾病管理予防センター(CDC)が実施した調査によると、複数都市の救急部門で約5,000人が配偶者暴力の被害を受けたと報告されています。そのうち10%が現在も虐待関係にあり、さらに4%が救急受診の直接的な原因が配偶者暴力であると回答しました。
