病院で麻酔に使用されるガスは何ですか?

主な吸入麻酔ガス

亜酸化窒素(N2O)

通称「笑気」と呼ばれる亜酸化窒素は、無色・無臭で甘い匂いがするガスです。1850年代から麻酔に使用され、他の麻酔薬と併用されることが多いです。発症が速く回復も早いため、歯科治療や分娩など短時間の手術に適しています。

酸素(O2)

酸素は手術中の組織酸素化を保つために必須のガスです。通常は他の吸入麻酔薬と混合して使用し、麻酔中も十分な酸素供給が確保されます。

ハロタン

ハロタンはかつて広く用いられた吸入全身麻酔薬ですが、肝障害のリスクが指摘され、現在は新しい薬剤に置き換えられつつあります。

セボフルラン

セボフルランは無色でやや刺激的な匂いがある吸入麻酔薬です。導入と覚醒が速く、他の麻酔薬に比べ嘔吐や悪心が起きにくいという利点があります。

デスフルラン

デスフルランは非常に速効性のある吸入麻酔薬で、特に外来手術など短時間での回復が求められる場合に有用です。

イソフルラン

イソフルランは呼吸抑制や血圧低下を起こしやすいため、使用頻度は減少していますが、依然として一部の手術で使用されます。

キセノン

キセノンは希ガスで、無色・無臭・不燃性です。血中への溶解度が低く、神経保護効果があることから主に神経外科手術で利用されています。

選択基準と管理

どのガスを使用するかは、患者の全身状態、手術の種類、求められる麻酔深度など複数の要因で決まります。麻酔は資格を持つ医師や麻酔科医が実施し、患者の血圧・心拍数・酸素飽和度などのバイタルサインを継続的にモニタリングしながら、必要に応じてガスの濃度を調整します。

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