看護師が選ぶべき酸素送達装置と使用シーン

酸素療法は呼吸器疾患や低酸素血症の患者に広く用いられる治療です。看護師は患者の状態や酸素需要、装置への耐容性を評価し、最適な送達装置を選択・管理します。

酸素カニューレ

低流量(最大6 L/min)での酸素投与に使用します。細い柔軟なチューブが鼻腔に挿入され、安静時や軽い活動時の酸素補助に適しています。患者の耐容性が高く、快適に使用できます。

シンプルフェイスマスク

低~中流量(最大10 L/min)で使用し、鼻と口を覆います。小さな開口部から酸素が供給され、カニューレより高い酸素濃度が得られます。中等度の酸素サポートが必要な患者に適しています。

部分リブリーディングマスク

酸素濃度35~50%を提供します。鼻と口を覆い、リザーバー袋で呼気の一部を再吸入させる構造です。中等度から重度の酸素需要がある患者に有用です。

ノンリブリーディングマスク

95~100%の高濃度酸素を供給します。片方向バルブで呼気を再吸入させず、重度の呼吸困難や高い酸素需要の患者に使用します。酸素飽和度の厳密なモニタリングが必要です。

ベンチュリーマスク

24~50%の酸素濃度を正確に設定できます。透明なプラスチックマスクに特定のジェット開口部があり、酸素と室内空気を混合します。呼吸状態が安定しており、特定濃度が必要な患者に適しています。

酸素フード

乳幼児の頭部と肩部を覆い、高濃度酸素を提供します。湿度が高く、環境がコントロールされた状態で酸素療法が行えます。

気管切開用カラー

気管切開後の患者に直接湿式酸素を供給します。チューブに装着し、気管内へ酸素を送ります。安全で快適な酸素供給が可能です。

装置の選択は患者の呼吸状態、酸素需要、装置への耐容性、基礎疾患など多くの要因を総合的に判断して行います。看護師は酸素飽和度を常にモニタリングし、必要に応じて流量や装置を調整して最適な酸素供給と患者の快適さを確保します。

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