ICUで使用される患者モニタリング機器はどんなもの?
集中治療室(ICU)では、重症患者のバイタルサインや生理機能をリアルタイムで把握するために、さまざまなモニタリング機器が導入されています。ここでは、ICUで一般的に使用される主要な機器とその役割を紹介します。
1. マルチパラメータモニター
心拍数、血圧、呼吸数、パルスオキシメトリ、体温など複数のバイタルサインを同時に測定し、画面上にリアルタイムで表示します。医療スタッフは一目で患者の全体状態を把握できます。
2. 心電図(ECG)モニター
心臓の電気活動を記録し、不整脈や心拍リズム、心筋虚血・梗塞の兆候を検出します。
3. パルスオキシメーター
血中ヘモグロビンの酸素飽和度(SpO₂)を連続測定し、低酸素状態(デサチュレーション)をすぐに察知します。
4. 非侵襲血圧(NIBP)モニター
自動で血圧を一定間隔で測定し、血圧のトレンドや急激な変化を監視します。
5. 中央静脈圧(CVP)モニター
大静脈に挿入したカテーテルで中心静脈圧を測定し、体液状態や心不全・過負荷の評価に役立てます。
6. 大動脈バルーンポンプ(IABP)モニター
IABPの作動状態や血行力学的効果をリアルタイムで監視し、心臓のポンプ機能支援を最適化します。
7. カプノグラフィー(呼気二酸化炭素)モニター
患者の呼気中CO₂濃度を測定し、呼吸状態や気道確保の変化を検出します。
8. 体温プローブ
中心体温を連続測定し、発熱や低体温の早期発見、体温変動のトレンド把握に利用します。
9. 神経学的モニタリング
脳波(EEG)や誘発電位(EP)などで脳活動を評価し、痙攣や意識レベルの変化を監視します。
10. 侵襲的血行動態モニター
肺動脈カテーテル(PAC)や経胸壁心エコー(TTE)などを用いて、心機能・体液バランス・血行動態パラメータを詳細に解析します。
11. 人工呼吸器モニター
機械換気中の換気量、呼吸回数、酸素化状態などをリアルタイムで表示し、換気設定の調整を支援します。
12. 連続血糖モニター(CGM)
血糖値を継続的に測定し、糖尿病患者や高血糖リスクのある重症患者の血糖管理をサポートします。
13. 腎代替療法(RRT)モニター
血液透析や連続腎代替療法(CRRT)中の治療パラメータ、体液バランス、電解質濃度を監視します。
14. 麻酔送達・モニタリングシステム
手術や処置を受けるICU患者に対し、麻酔薬の投与と同時に呼吸・循環・意識状態を総合的に管理します。
実際に導入される機器構成は、病院のプロトコルや患者の病態、必要なケアレベルに応じて異なります。
