CTスキャンのリスクと注意点

コンピュータ断層撮影(CT、別名CATスキャン)は、体内の異常を診断するために広く用いられる非侵襲的検査です。体の内部を薄いスライス状に撮影し、従来の探索手術に比べて迅速かつ痛みが少ないという利点があります。

がんリスク

CT検査を過度に使用すると、放射線被曝によりがんのリスクが高まると考えられています。正確な生涯リスクは不明ですが、コロンビア大学医学センターの研究では、今後20〜30年で米国のがん全体の約2%がCTスキャンに起因すると推定されています。

放射線量

すべてのX線検査は放射線を伴いますが、腹部CTは同部位の単純X線の約50倍の放射線量になります。これは、太陽光などの自然放射線を5年間受け続けたのと同程度です。胸部CTは、乳房X線撮影(マンモグラム)10〜20回分に相当します。定期的な大量被曝が人体に与える影響はまだ完全には解明されていません。

妊娠中の受診

CT検査を受ける前に妊娠検査を求められることがあります。CTは低リスクの検査ですが、胎児に放射線が届くため、正確な診断の利益とリスクを比較検討する必要があります。長時間の被曝は先天性異常の原因となる可能性があります。

授乳中の母親

通常のCT検査は授乳に影響しませんが、造影剤(ヨード含有)を使用する場合があります。造影剤を使用したCT検査後は、最低24時間は授乳を中止し、母乳は捨てるか代替ミルクを与えることが推奨されます。

アレルギー

造影剤に対するアレルギーは稀ですが、起こり得ます。症状はかゆみやじんましんから、吐き気、呼吸困難まで様々です。重篤な呼吸困難は極めてまれです。

小児への適用

小児にCTスキャンを行う際は、診断上絶対に必要な場合に限るべきです。子どもの体は成人に比べて放射線感受性が高く、同じ画像品質を得るために約6倍の放射線量が必要になることがあります。不要なスキャンは避けることが重要です。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事