注射器の種類と特徴

注射器は疾病の治療や予防に欠かせない医療器具です。用途や投与方法に合わせてさまざまな形状・サイズがあり、近年は安全機能を備えた製品も増えています。ここでは代表的な注射器の種類とそれぞれの特徴をわかりやすく解説します。

注射器の基本構造

  • キャップ:使用時に針を覆い、汚染や誤使用を防止します。
  • バレル(筒):注入する液体を保持する部分です。
  • プランジャー(ピストン):バレル内の液体を押し出す役割を果たします。
  • 針:固定式と着脱式があります。用途に応じて長さや太さが選択されます。

インスリン注射器

  • バレルは他の注射器より小さく、少量の薬剤を扱います。
  • 針は短く、皮下(皮膚のすぐ下)に投与する設計です。
  • インスリンは「単位(U)」で計量されるため、バレルにはミリリットルではなく単位表示が付いています。

口腔用注射器(マウスシリンジ)

  • 液体薬剤の投与に使用し、主に小児や嚥下困難な成人が対象です。
  • 1 mlや5 mlなど容量が異なるモデルがあります。
  • 例として、再構成が必要なタミフルは、薬剤量をミリグラムで示す専用シリンジが付属します。

アレルギー注射器

  • 皮下投与が基本ですが、ビタミンB12など筋肉内(筋肉注射)に使用する場合は長めの針が付いています。
  • 大容量の薬剤を投与するため、バレルが他の注射器より大きいものがあります。

安全注射器(セーフティシリンジ)

  • 針刺し事故や血液媒介感染リスクを低減する設計です。
  • 針保護スリーブが装着でき、使用後にロックして外れにくくします。
  • リトラクタブル(針が自動で格納)タイプは、プランジャーで薬剤を全て出し切った後に針が本体内に引き込まれます。

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