1. コーディングの目的と主要システム
医療コードは、保険請求、医療サービスの実績管理、研究・計画など幅広い目的で使用されます。病院・診療所・クリニックなどの医療機関は、診療行為を数値または英数字のコードで記録し、統一された体系で分類・料金設定を行います。代表的なコード体系は、CPT(Current Procedural Terminology)、ICD(International Classification of Diseases)、HCPCS(Healthcare Common Procedure Coding System)、DRG(Diagnosis Related Group)です。実務では主に CPT または ICD‑9 が利用されます。
2. 医療文書の確認とコード割り当て
医師や看護師が作成した診療記録、検査結果、手術報告書などの文書をすべて確認し、対象となる診断や処置を特定します。特定した手続きに対して、使用しているコード体系から適切なコードを選択し、保険要件や法規制に合致しているかを必ずチェックします。
3. 手続きコードの検索と分類
使用するコードマニュアル(例:ICD‑9‑CM、CPT)を参照し、対象手続きのコードを検索します。
- ICD‑9‑CMは、疾患コードの数字ディレクトリと、手術・診断・治療手続きの階層構造を持つマニュアルです。
- CPTは AMA が管理し、Category I(診療・手術・放射線など 5 桁コード)・Category II(パフォーマンス測定用 4 桁+F)・Category III(新技術・新手術用 4 桁+T)の3分類に分かれます。コードは章・節・項目・修飾子(Modifier)で体系的に整理されています。
4. コーディングのコツと注意点
コード体系の構造と分類ルールを熟知し、医療用語・解剖学・生理学の基礎知識を持つことが正確な割り当ての鍵です。たとえば、CPT の外科コードは 10000〜69999 の範囲にあり、サブヘッダーで手術部位や手術内容、切開サイズなどの付随情報を確認しながらコードを決定します。
