ベッドから椅子への患者移乗方法

患者をベッドから椅子へ移乗する際は、患者の状態や体重支持能力に応じて手順を選びます。麻痺や四肢の外傷がある場合は特に注意が必要で、必要に応じてリフトや機械装置を使用します。

基本的な方法

  1. 医師の許可を得てから移乗を行います。患者と介護者の怪我防止のため、施設によっては「ノーリフト」方針を導入し、手動での移乗を禁止し、機械リフトやリフトチェアのみ使用します。
  2. 患者に手順を説明し、椅子をベッドに対して正面または45度の角度に配置します。車椅子使用時は車輪をロックし、フットレストは外します。
  3. ベッドを最低位置に下げ、サイドレールを下げます。患者が耐えられる範囲でベッドの頭部を上げます。
  4. 患者を側臥位に誘導し、椅子側に向けます。片方の腕を肩の下に、もう片方を太ももの上に置き、脚をベッドの側に swing させて座位にします。
  5. 患者の胴体を抱えるようにし、ベッドの端まで移動させます。可能であれば足を床に平らに置かせ、片足を患者のつま先の前に置き、膝を支えます。患者が可能なら、片手を介護者の肩に置いてもらいます。
  6. 患者にベッドの端を掴んで押し上げてもらい、介護者は膝を軽く曲げたまま、足を伸ばしながら患者を持ち上げます。背中はできるだけまっすぐに保ち、椅子の方向へ回転させます。
  7. 患者が椅子の背もたれに足が当たったら、車椅子のアームレストを掴むように指示します。背中をまっすぐに保ち、膝を曲げたままゆっくり椅子に下ろします。
  8. 患者が快適に座れるよう位置を調整し、車椅子の場合はフットレストを正しく設定します。

代替方法

  1. 転移ベルト(歩行ベルト)を患者の胴体に装着し、安定させながら移乗します。体格の大きい患者や安定性が必要な場合は、2名の介護者が協力します。1名が脚をベッド側に swing させ、もう1名が座位へ持ち上げ、2名で患者を支えて回転させ、椅子に下ろします。

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