放射線療法士のための放射線安全対策
医療現場では放射線を利用した治療が行われています。近接照射(ブラキセラピー)は腫瘍やがん細胞の近くに放射性物質を配置する治療法です。また、放射性医薬品(ラジオファーマ)は経口または静脈投与される「未封入」型の薬剤で、治療者に放射線被曝のリスクをもたらします。
被曝限度
放射線源の近くで業務を行う人の年間最大被曝量は 5 rem(5,000 mrem)と定められています。放射性医薬品による被曝が懸念されるため、治療者や医療従事者は適切な教育・訓練を受け、被曝レベルを低減させることが重要です。
被曝リスク
治療者は、放射線が目に見えにくいリスクに直面します。例えば、放射性医薬品を投与された患者の体液(尿、嘔吐物、血液)には放射線が含まれます。これらはすべて放射性廃棄物として取り扱い、適切な防護策が必要です。
防護対策
放射線被曝を最小限に抑える原則は「合理的に実現可能な限り低く(ALARA)」です。この原則に基づき、治療者は以下の3つのポイントを徹底します。
- 時間:放射線源や被曝患者の近くにいる時間をできるだけ短くする。
- 距離:放射線源からできるだけ遠ざかる。距離が二倍になると被曝は4分の1に減少します。
- 遮蔽:鉛などの高密度素材で作られたシールドを使用し、放射線を遮蔽する。
シールドはウェアラブルタイプや固定式の両方があり、状況に応じて最適な防護策を選択します。
