病院廃棄物の適切な処理方法
はじめに
病院では感染症の拡大を防ぐため、廃棄物を適切に処理・管理することが求められます。世界保健機関(WHO)では、病院廃棄物を感染性、鋭利物、放射性、病理学的、医薬品、その他(汚染された寝具や食器など)に分類しています。廃棄物の種類に応じて、最適な処理方法を選択する必要があります。
必要なもの
- 保管用容器
- ラベル
- 保管設備(中央保管庫)
- スチームオートクレーブ(高圧蒸気滅菌装置)
- 抗菌薬品(次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、過酢酸など)
- マイクロ波照射装置
- 圧縮機(コンパクター)
処理手順
- 処理計画の策定:換気や処理場所を考慮し、削減・リサイクル・再利用の機会も検討します。病院全体で廃棄物調査を行い、各方式の導入コストを見積もります。
- 従業員教育:新入・既存スタッフ全員に、廃棄物の種類と取り扱い方法を教育します。
- 分別・保管:廃棄物を種類別に分け、専用容器に入れラベルを付けます。危険物は法令に従い保管し、全体は中央保管庫へ集約します。
- 蒸気滅菌(オートクレーブ):感染性廃棄物や一般廃棄物は高圧蒸気で滅菌し、粉砕します。ただし、病理学的廃棄物や放射性廃棄物はオートクレーブに適さないため、焼却または埋立てで処理します。
- 抗菌薬品による消毒:高温が必要ない場合は、次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、過酢酸などで汚染を除去します。
- マイクロ波照射:廃棄物を湿らせた上でマイクロ波で加熱・滅菌します。赤外線や強制対流と併用されることもあります。
- 圧縮:処理後の廃棄物をコンパクターで圧縮し、体積を削減します。
- 計画の見直し:年1回、処理計画をレビューし、効果の低い手法を排除し新技術を導入します。コスト削減策もこの時に検討します。
まとめ
適切な計画策定と従業員教育、そして各種滅菌・処理設備を組み合わせることで、病院廃棄物を安全かつ効率的に処分できます。
