注射器と針の種類と選び方
注射器について
注射器は円筒形の本体、ぴったりと合うピストン、そして針のハブを取り付ける先端から構成されます。容量は0.5 mlから60 mlまで幅広く、1〜3 mlの小型は皮下(サブキュタニアス)や筋肉内(イントラマスキュラー)への注射に適しています。大型は点滴や創部洗浄に使用されます。
分類
注射器は主に「ルアーロック(Luer‑Lok)」と「非ルアーロック(non‑Luer‑Lok)」に分けられます。ルアーロックは針をねじってロックできる構造で、針が外れにくいのが特徴です。非ルアーロックは針を押し込むだけで装着でき、簡便さが利点です。
インスリン注射器
インスリン注射器は0.3〜1 mlの小容量で、容量はミリリットルではなく単位(U)で目盛りが付いています。多くは100 Uまで測定可能で、自己注射用に設計され、皮下投与に用いられます。
ツベルクリン注射器
ツベルクリン注射器は結核検査に使用され、1 mlまでの液体を皮下に直接注入します。本体は細長く、先端に針があらかじめ取り付けられた構造です。インスリン注射器とは別用途で、インスリン投与には使用できません。
針について
針はステンレス鋼製で中空です。構成は「ハブ(注射器本体に装着)」「シャフト(本体部分)」「ベベル(先端の斜面)」の3部です。ベベルが皮膚に小さな切開を作り、薬液を注入後は自然に閉じるため、漏れは起こりません。ベベルが長く鋭いほど穿刺時の不快感が軽減されます。
針の種類
針は長さと太さ(ゲージ)で区別されます。長さは約1/2インチ(12 mm)から3インチ(76 mm)まで、ゲージは7(最大径)から33(最小径)まであります。ゲージ数が大きいほど径は細くなります。薬剤の粘度に応じて選択し、粘度が高い場合は太い径(小さいゲージ)を、筋肉内投与は長めの針、皮下投与は短めの針が適しています。
