在宅看護の歴史と発展

初期の取り組み

組織的な在宅看護は、1813年にサウスカロライナ州チャールストンのレディース・ベネヴォレント・ソサエティで始まりました。創設者サラ・ラッセル夫人とその娘2人、妹が、病人や貧困層に食事・医療・訓練を提供することを目的としました。

1877年、ニューヨーク市ミッションが初めて訓練された看護師を家庭へ派遣し、訪問看護の実践が始まりました。やがて全米で訪問看護協会が設立され、1890年までに約21の協会が活動していました。

リリアン・ウォルドと訪問看護の確立

1867年生まれのリリアン・ウォルドは、妹の病がきっかけで看護師を志しました。大学院での学びを経て、ニューヨーク市の貧しい移民に対する在宅看護に携わり、1893年秋に同僚と共にオフィスを開設しました。

1913年までにスタッフは92人に増え、メトロポリタン・ライフ保険など保険会社に無料訪問看護を提供させるなど、制度的な支援を確立しました。

大恐慌とその後

1929年の株価暴落から始まった大恐慌期は、資金不足により在宅看護が大きく衰退し、多くの機関が倒れました。しかし、1940年代に慢性疾患患者で病院が過密になると、患者を自宅へ戻す動きが再び活発化しました。

この時期は主に慈善事業と公的資金に依存しており、1960年代にメディケアが創設されるまで続きました。

訪問看護協会(VNA)

訪問看護ネットワーク
全国ネットワークで結ばれた訪問看護師。

Visiting Nurses Associations of America(VNAA)は、1983年にコロラド州で設立され、2007年にワシントンD.C.へ本部を移しました。非営利のコミュニティ組織として、高齢者・障害者・脆弱な人々へのサービス提供をミッションとし、訪問看護協会やホスピスの支援・政策提言を行っています。VNAAは米国全体のVNAの公式全国協会です。

メディケアと在宅看護

メディケアは65歳以上の人々を対象とした政府資金の健康保険で、65歳未満の特定障害者や末期腎不全患者も対象に含まれます。1967年から1980年にかけて、メディケアに参加する在宅看護機関はほぼ2倍に増加しました。

入院期間の短縮により急性患者が自宅へ戻るケースが増えたこと、そして在宅医療サービスや報酬に関する詳細な規制が整備されたことが主な要因です。

マネージドケア - 関連記事