精神保健における看護計画
診断と治療方針の策定
精神保健の看護計画は、まず医師の診断と治療方針の決定から始まります。医師は患者の精神的ニーズ、必要な支援、患者が目指す成果、最適な治療経路を決定します。
入院と看護チームの編成
患者が施設に入院すると、登録看護師(RN)が看護チームを組織し、医師の推奨する治療が実施されるよう調整します。
ADL(日常生活動作)の評価
看護チームの最優先課題は、患者が自立して食事、歯磨き、入浴、着替え、トイレなどの基本的な日常生活動作(ADL)を行えるかどうかを評価することです。精神的にADLが困難な場合は、記録し、チーム内で担当者を割り当てます。
目標設定
患者と共に具体的な目標を設定します。例えば、身体機能は保たれているが食事が自立できていない場合、認定看護助手(CNA)が食事介助を行い、一定期間内に自分で食事できるようになることを目標にします。RNは目標達成の期限を設定し、CNAは達成状況を記録します。
コミュニケーションと共感
身体療法や薬剤管理に加えて、共感的なコミュニケーションが重要です。目線を合わせることや、手を握るといった軽いタッチは患者の安心感を高めます。また、非言語的なサインを読み取ることで、患者が言葉にできないニーズを把握します。
非言語的コミュニケーション手段
言語によるやり取りが難しい場合、絵カードや筆記用具を用いた代替手段を活用します。食事・水分・トイレ・テレビなどの絵カードは、言葉を発しにくい患者が欲求を表現する助けとなります。
記録と評価
チーム全員が患者とのすべてのやり取りを記録します。記録内容は治療内容、コミュニケーション、目標達成の進捗などです。定期的にチームミーティングを行い、進捗を評価し、必要に応じて目標を再設定します。
