医療コーディングのバックログを算出する方法
医療機関にとって、診療コード入力と請求処理は資金繰りの要です。バックログが溜まると、まるで動脈が詰まったかのように施設運営に支障をきたします。バックログの規模を正確に把握すれば、適切な対策を講じることができます。
時間ベースでの見積もり
最も手軽な方法は、遅れた期間を基に算出することです。請求システムのレポートで、1日・1週・1か月あたりの平均請求額(ドル)を取得し、バックログがいつから始まったかを確認します。たとえば、1週間で250万ドルを請求している場合、1週間分の遅れは約250万ドルのコーディング遅延と推定できます。5日間で1日あたり50万ドルの請求額なら、同様に250万ドルの遅れと見なせます。正確ではありませんが、全件がコード化されるまでの暫定的な指標になります。
ファイル数での見積もり
システムが十分に機能していない場合は、実際に残っている医療ファイルの数を数えるのが最も現実的です。請求システムが1人のコーダーが1日あたり処理できるファイル数を示してくれれば、追いつくまでに必要な日数や追加すべき人員を算出できます。
さらに、1日あたりの平均請求額を使って金額を推定することも可能です。たとえば、1人が1日で100件のファイルを処理し、2名のコーダーで1日あたり400万ドルを請求しているなら、1件あたりの平均請求額は20,000ドルです。バックログが500件あるとすれば、概算で1億ドル(20,000ドル×500件)の遅延となります。あくまで粗い見積もりです。
手軽な調査方法
電子カルテや医療請求システムが導入されている場合、手術や処置ごとの件数を期間別に抽出できるレポートを作成できます。たとえば、1週間に行われた手術件数と各手術の平均請求額を掛け合わせれば、バックログ期間中の総請求額を概算できます。ただし、手続きごとの平均請求額をすべて調べる手間は大きく、精度は他の方法と大差ありません。
バックログの正確な規模が把握できれば、追加のコーダーを雇用したり、作業プロセスを改善したりする具体的な計画を立てやすくなります。
