医療コーディングのルールと実務
医療記録コーダーは、医師や看護師の記載した診療記録や検査結果を読み取り、診断コードや手技コードへ変換します。医療コーディングの主な目的は請求と統計の二つです。正確な情報を提供するために、コーディングには厳格な規則が設けられています。
医療記録の読取
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最も重要な規則は「記録に書かれていることだけをコード化する」ことです。実際に行われた処置が記録に残っていない場合、法律上は実施されていないとみなされます。コーダーは医師や看護師が行ったと推測できても、記録に根拠がなければコード化できず、結果として保険請求が減額されるリスクがあります。
医療記録の改変禁止
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コーダーは記録を改ざんしてはいけません。必要な修正がある場合は、医師に記録の見直しを依頼し、正式に記載し直してもらうことが許可されています。たとえば、手術が単側か両側かの情報が抜けている場合は、医師に追記を求めますが、これはあくまで記録の正確性確保のためであり、請求額を増やす目的ではありません。
コードの順序付け
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診断コードと手技コードは、正しい順序で記載する必要があります。患者が受診した主たる理由を最初のコードにし、続くコードはそれに関連する併存症や合併症の順に並べます。例として、鼻血の診断は単純ですが、抗凝固薬を服用中の心疾患患者や血友病患者の場合は、これらの背景情報を付加コードとして適切に配置しなければなりません。
請求への影響
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コーダーは請求業務に直接関与しないことが原則ですが、コードの付け方がそのまま請求金額に直結します。入院患者の請求は診断コードの順序で決まる診断群(DRG)に基づき、外来患者は診断コードと手技コードの組み合わせで支払われます。
統計利用
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保険会社はコード化されたデータを集計し、年間支払額や医療利用の傾向を分析します。政府機関も同様の統計を活用し、医療政策や Medicare・Medicaid の給付基準を策定します。
