血液銀行における品質管理の重要性と具体的手順
血液銀行のエラーは、手術中の輸血や新生児の血液型判定など、命に関わる重大なリスクをもたらす可能性があります。検査を担当する技術者の資格だけでなく、使用する試薬の品質や血液の保管温度も重要です。血液銀行における品質管理は、こうしたリスクを防ぎ、患者さんの安全を守るための重要な取り組みです。
血液銀行の試薬
血液銀行の試薬は、血液型判定から手術用血液の交差適合試験まで、すべての検査に必要な材料です。テクニシャンは毎日の開始時に、各試薬を既知の標準と比較し、期待通りに機能するか確認します。また、有効期限や汚染・溶血がないかもチェックし、問題があれば廃棄します。
血液銀行用冷蔵庫
血液銀行の冷蔵庫は、受領したすべての冷蔵血液製剤の主要な保管場所です。連続温度監視用の記録装置が必須です。温度が6℃を超えるか1℃未満の状態が30分以上続くと、すべての血液ユニットを隔離します。温度変化が起きると数秒以内に音声アラームが鳴り、適切な対応が取れるようになっています。
自動セルウォッシャーの較正
自動セルウォッシャーは遠心分離機で、交差適合試験やその他の血液銀行手順に使用する試験管を回転させ、各管に適切量の生理食塩水を加えて不要なタンパク質を洗い流します。毎日較正し、各管に正確な体積の生理食塩水が供給されるようにしています。これが不十分だと洗浄が不完全となり、誤った結果が出る可能性があります。
その他の品質管理
温度が関係する機器(インキュベーター、ウォーターバスなど)や部屋の温度は、各機器の近くに日々の温度ログを記録します。遠心分離機は定期的に回転数(RPM)を較正します。血液および血液製剤の保管・処理に関わるすべての工程と機器は、少なくとも毎日、必要に応じてさらに頻繁に監視・記録され、安全性が確保されています。
