貧困農場(アルムハウス)

1900年代初頭、公共所有で規制がほとんどない「貧困農場」やアルムハウスが各地に設置されました。高齢者や障害者で扶養者がいない人々の最後の拠点とされ、極めて劣悪な生活環境が問題視されていました。

社会保障法(1935年)

1935年に成立した社会保障法は、公共施設に入居した高齢者への「老齢援助」の支給を禁止しました。この規制は1950年代まで続き、同年代に老人ホームの改革が始まります。

1950年代の改革

1950年代に連邦政府は州に対し、老人ホームの許認可基準を設定するよう義務付けました。1954年には、病院モデルを取り入れた施設へ連邦助成金が交付され、老人ホームは福祉施設から医療システムの一部へと位置づけが変わり、ケアの質が徐々に向上しました。

医療費補償の変遷

1969年4月、メディケアは長期介護の給付を停止しました。その後、1972年にメディケイドが低所得者向けに長期介護費用をカバーする制度を開始し、経済的支援が整備されました。

これらの歴史的転換点を経て、米国の老人ホームは徐々に社会的スティグマを払拭し、医療の一環として認識されるようになっています。