米国養護施設の規則と規制

養護施設(Nursing Home)は、退職者向けのコミュニティとは異なり、入院が必要なほど重篤ではないが自宅での介護が難しい人々に24時間体制で医療・介護を提供する施設です。高齢者だけでなく、日常生活全般で支援が必要なすべての人が対象となります。米国では連邦政府と各州が共に規制を行っており、全ての養護施設に共通する基本的なルールが定められています。

居住者ケア

各施設は入居者ごとに個別のケアプランを作成しなければなりません。入居者が自立できない場合、スタッフは身だしなみ、口腔衛生、栄養管理、褥瘡(じょくそう)などの予防を含む日常生活支援を行います。また、すべての入居者は尊厳と敬意を持って扱われることが法律で義務付けられており、社会活動や宗教行事、地域交流への参加も支援されます。個々の権利が他の入居者の権利を侵害しないよう配慮しつつ、薬剤管理や身体活動の促進、迅速かつ適切な医療提供を通じて生活の質を向上させるプログラムを維持します。

居住者評価規則

連邦規則により、養護施設は入居者の身体的・精神的状態を把握するための評価を定期的に実施しなければなりません。通常は四半期ごとに評価を行い、ケアの効果を検証します。入居時には包括的な初期評価を実施し、本人情報、認知機能、情緒、身体機能、排泄状況、既往症とその治療法などを記録します。州ごとの追加要件がある場合は、そちらの情報も併せて収集します。

転院・退所規則

入居者を別の施設へ転院させる場合や退所させる場合、連邦法で定められた手続きを遵守しなければなりません。入居者が費用を支払えなくなった場合は、少なくとも30日前に転院または退所の通知を行う必要があります。すべての転院・退所は書面で行い、入居者本人や家族、法定代理人に送付して、状況を十分に理解できるようにします。

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