国際看護師協会(ICN)が定義する看護とは?

国際看護師協会(International Council of Nurses、ICN)は、看護を次のように定義しています。

「看護とは、健康と能力の保護・促進・最適化、病気や傷害の予防、苦痛の軽減、そして人間の反応に対する診断・治療を通じた支援を行い、個人・家族・集団・地域社会のケアにおいて擁護することです。看護の役割は自律的であり、かつ協働的です。」

ICN定義が示す主要な要素

1. 健康と能力の保護・促進・最適化

看護師は、予防的措置や健康教育、生活習慣の改善支援などを通じて、個人やコミュニティの健康と能力を維持・向上させます。

2. 病気や傷害の予防

リスク要因の評価や予防接種、安心安全の教育、生活習慣の指導などにより、病気や怪我の発生を未然に防ぎます。

3. 苦痛の緩和

身体的・精神的・感情的な苦痛に対し、疼痛管理や症状緩和、情緒的支援を提供し、患者のQOL向上を図ります。

4. 人間の反応に対する診断・治療

患者の状態を観察・評価し、問題点を特定して適切な介入を行います。医師の処方に基づく投薬や処置も含まれます。

5. 個人・家族・集団・地域への擁護

患者や家族の権利・ニーズ・希望を尊重し、医療チームとの連携や健康教育、政策提言を通じて支援します。

6. 自律的かつ協働的な実践

看護師は自らの専門領域で判断・行動できる自律性を持ちつつ、医師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど他職種と連携し、包括的なケアを提供します。

このように、ICNの定義は看護の幅広い役割と、患者中心のケアを実現するための自律性と協働性を強調しています。

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