ACLS(高度心肺蘇生法)の実施手順と必要教材

概要

ACLS(Advanced Cardiac Life Support)は、米国心臓協会が認定する救急医療従事者向けの高度救命技術講座です。心停止や重篤な不整脈、脳卒中などの緊急事態に対し、チームで的確に対応できるよう、基本的なBLSに加えて心電図の評価、薬剤投与、気道管理などを学びます。

必要な教材・機材

  • CPRマネキン
  • 気管チューブ
  • ACLS受講者用マニュアル
  • バッグマスク
  • マウスガード
  • AEDシミュレーター
  • ACLS指導者用マニュアル

実施手順

① 経験豊富なプロバイダー向けセッション

  1. クラス開始前に4つのステーションを設置。各ステーションは心筋梗塞、代謝・電解質異常、毒性緊急事態、気管チューブ挿管など、異なる心臓救急シナリオをシミュレートします。
  2. 受講者にマニュアル、マウスガード、バッグマスクを配布し、AEDシミュレーターを用いたBLS・AEDスキル評価を実施。指導者マニュアルのワークシートで口頭評価も行います。
  3. 受講者を各ステーションに案内し、シナリオを提示。対応手順を説明・実演させ、必要に応じて修正・指導します。ステーション2~4も同様に進めます。
  4. 指導者マニュアルにある筆記試験を配布し、受講者に時間を確保して実施。全員が揃って採点し、誤答をレビューします。

② 小児専門家向けセッション

  1. 3つのステーションを設置。呼吸緊急、電気ショックが必要な不整脈、血管アクセスが必要なケースをシミュレートします。
  2. 受講者にマニュアル等を配布し、成人・小児・乳児の1人・2人CPRとAEDスキルを確認。BLSスキル評価を実施し、口頭での評価も行います。
  3. 各ステーションへ案内し、シナリオ提示と実技指導を行います。
  4. 小児評価、ショック治療、チームコミュニケーション、体系的アプローチについてディスカッションを実施。
  5. PALS(小児高度救命法)付録付きの筆記試験を配布し、採点・フィードバックを行います。

③ 心臓薬理学セッション

  1. 受講者にマニュアル等を配布し、BLS・AEDスキル評価を実施。口頭評価でプロバイダーの実施状況を確認します。
  2. 心臓の解剖・電気生理学・不整脈の基礎を講義し、正常・異常の心電図所見をクラスディスカッションで学びます。
  3. 主要なACLS薬剤の分類・適応・投与量を整理し、投与経路を実演。受講者に実技練習をさせます。
  4. 受講者からの質問や経験談を受け付け、感謝の意を伝えてセッションを終了します。

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