医療評価で活用される心理社会的ツール

医療評価に活用される心理社会的ツール

心理社会的テストは、医療評価の補助として重要な役割を果たします。手術の安全性判断や診断の補完、治療予後の予測などに利用されます。

肥満外科手術適性評価(Bariatric Surgery Readiness Assessment)

この評価は、肥満外科手術を受ける患者の準備状態を総合的に判定します。手術後の身体的、心理的、感情的回復力や、長期的な生活習慣、支援体制、ストレス要因、対処能力を測定し、失敗リスクがある場合は更なる精査が必要とされます。

妊娠期心理社会的健康評価ツール(ALPHA)

妊娠中の女性が産後うつになるリスクを早期に検出するためのツールです。家族歴や本人のうつ経験などを質問し、妊娠・産後期間中の追加ケアの必要性を判断します。軽度のうつが放置されると、産後精神病(幻覚・妄想を伴う重篤な状態)に進行する可能性があります。

アルコール使用障害識別テスト(AUDIT)

生活機能に影響を与えるアルコール問題を簡易的にスクリーニングするテストです。過度の飲酒パターン(月に数回の大量飲酒や日常的な過飲)を把握し、手術前の合併症リスクや薬剤相互作用の評価に活用されます。

ベック抑うつ質問票・高速版(BDI‑FS)

慢性疼痛や重篤な疾患(特に多発性硬化症)を抱える患者のうつ状態を評価します。自己評価項目は7つで、自己肯定感、失敗感、精神的展望、自殺念慮、快楽感覚などをリッカート尺度で測ります。

SF‑36(健康概念尺度)

患者自身が感じる生活の質(QOL)を、健康状態や疾病の影響を踏まえて測定します。就労、趣味、身体機能、家族・社会生活などの側面を評価し、認知行動療法と併用して否定的認知の再構成や、未報告の医療的訴えの発見に役立ちます。

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