妄想が特徴の統合失調症:症状と治療法の解説
統合失調症は現実認識に様々な異常が現れる精神障害です。診断と統計マニュアル(DSM)では5つのサブタイプが定義されており、最もよく知られているのが妄想型(パラノイド)統合失調症です。
妄想型統合失調症の特徴
妄想型は、幻覚や妄想は強く現れるものの、思考障害や無秩序な行動、感情の平板化(感情表出の減少)といった症状は比較的少ないのが特徴です。
知覚症状
主に聴覚幻覚(声が聞こえる)や視覚幻覚が見られますが、必ずしも全員に現れるわけではありません。
妄想
被害妄想が中心で、周囲が自分を迫害・監視していると信じ込む傾向があります。実際の証拠が反証しても、信念は揺らぎません。
人格・情動症状
不安感や怒りっぽさ、冷淡さが見られ、他者に対して高圧的・挑発的になることがあります。妄想に起因した自殺念慮や自殺行動も報告されます。
治療法
統合失調症に根本的な治癒法はありませんが、症状は薬物療法、精神療法、必要に応じて電気けいれん療法(ECT)などの組み合わせで管理します。重篤な危機期には入院が必要になることもあります。
