統合失調症の治療法

統合失調症とは

統合失調症は、感情のコントロールや意思決定、対人関係、現実と空想の区別が困難になる精神疾患です。米国国立精神衛生研究所によると、米国人口の約1%が罹患しています。男性は10代後半から20代前半、女性は20代から30代にかけて症状が顕在化しやすいです。主な症状は、社会的引きこもり、妄想、幻覚、思考障害、認知機能の低下などです。根本的な治癒法はありませんが、治療は患者が自立し、社会で生産的に生活できるよう支援することを目的としています。

薬物療法

統合失調症の患者には、脳内の神経伝達物質バランスを安定させるために抗精神病薬が処方されます。抗精神病薬は大きく分けて「定型(従来型)抗精神病薬」と「非定型抗精神病薬」の二種類があります。

定型抗精神病薬には、クロルプロマジン、フルフェナジン、ハロペリドール、トリフルオペラジン、チオリダジンなどがあります。これらは非定型薬に比べ副作用が強く出やすいとされています。

非定型抗精神病薬は、リスペリドン、クロザピン、クエチアピン、ジプレキサ(ジプラシドン)などがあり、効果は定型薬と同等とされながら、副作用が比較的少ないため、近年は主にこちらが選択されます。

心理社会的治療

薬物療法で症状が安定した後、患者が病気と向き合い、日常生活で機能できるように支援する心理社会的治療が行われます。個別療法や集団療法、対人スキルやストレス対処法の習得を目的としたプログラムが含まれます。これらの治療を受けることで、薬の服薬継続率が向上することが報告されています。また、家族支援グループも推奨され、患者の家族が病気への理解を深め、適切なサポートができるよう支援します。

入院治療

症状が重度で自傷他害のリスクがある場合や、幻覚・妄想がコントロールできない場合は入院が必要となります。特に薬物やアルコールの乱用により服薬が中断され、症状が悪化したケースでも入院による安定化が求められます。

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