統合失調症における精神病(サイコシス)の定義

精神病(サイコシス)とは、現実と非現実を区別できなくなる状態で、統合失調症の主要な症状です。統合失調症の精神病は「陽性症状」と呼ばれ、幻覚・妄想・思考・言語の混乱、極端な行動の乱れ、カタトニアといった形で現れます。

幻覚

幻覚は五感すべてで起こり得ますが、最も一般的なのは聴覚幻覚です。指示や批判、嘲笑、あるいは自分同士の会話といった声が聞こえることがあります。視覚(実際に存在しないものが見える)、触覚(触れられている感覚)、嗅覚(実際にない匂い)、味覚(実際にない味)といった形の幻覚も報告されています。

妄想

妄想は強く信じ込んだ誤った信念です。代表的なタイプは以下の通りです。

  • 被害妄想:他者が自分を傷つけようとしていると信じる。
  • 身体妄想:自分の体に病気やマイクロチップが埋め込まれていると信じる。
  • 宗教妄想:神と特別な関係がある、または聖なる存在であると信じる。
  • 参照妄想:周囲の人や出来事が自分に関係していると誤解する。
  • 誇大妄想:自分が有名人や特別な能力を持つと信じる。
  • 恋愛妄想:相手が自分に恋愛感情を抱いていると信じる。

思考・言語の統合失調症的障害

思考が論理性を欠き、言語が支離滅裂になることがあります。具体的には、話が飛び飛びになり、意味不明な単語や造語が混ざり、時には自分だけの想像上の相手と会話しているように見えることがあります(幻覚と重なる)。

著しく統合失調された行動

本人にとっては自然に思える行動でも、他者から見ると奇妙に映ります。子どもっぽい無邪気さから、攻撃的・暴力的な行動まで幅があります。服装が不適切であったり、公衆の場での不適切な性行為、突然の怒りや笑い、理由もなく他人に対峙することなどが見られます。

カタトニア

カタトニアは外界への反応が極端に減少した状態です。目を合わせない、表情が乏しい、身体が硬直したまま動かない、奇怪な姿勢を取る、奇妙な身体運動を繰り返す、といった症状があります。また、場違いな反応(例:葬式で笑う)を示すこともあります。

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