メラミンの危険性と健康リスク

メラミンは、耐熱性が高く、調理器具や食器に広く使用されている有機化合物です。ホルムアルデヒドと結合すると耐火性のメラミン樹脂となり、床タイル、ホワイトボード、繊維製品などにも利用されています。しかし、便利さの裏には深刻な健康リスクが潜んでいます。

タンパク質添加剤としてのメラミン

一部の企業は、タンパク質の代替または充填剤としてメラミンを使用しています。牛乳や乳製品のタンパク質含有量は、窒素量で測定されるため、メラミンを添加すると窒素濃度が上昇し、実際にはタンパク質が少ないにもかかわらず「高タンパク」と偽装できます。2008年には、中国製ベビーフォーミュラにメラミンが混入し、米国へ輸入された事例が報告され、乳児の腎障害や死亡例が発生しました。

泌尿器系・消化系への影響

シンガポール国立大学の研究によると、長期間にわたってメラミンを摂取し続けると、尿路に障害を引き起こす可能性があります。また、胆石の形成リスクも高まります。主な症状としては、腹痛や排尿困難が挙げられます。

その他の危険性

メラミンは「飲み込むと有害、吸入や皮膚吸収でも有害」と OSHA が定める安全データシート(MSDS)に記載されています。慢性的な曝露はがんや生殖機能障害を引き起こす恐れがあり、目・皮膚・呼吸器の刺激物でもあります。2007年には、ペットフードに混入したメラミンが原因で米国で多数のペットが死亡したケースも報告されています。動物実験でも、メラミン投与ラットに腫瘍が認められ、発癌性が示唆されています。

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